労働規制
労働規制についての議論が目につく。
この件に関しては以前から思うところがあった。
そもそも労働規制は弱者保護にはなっていない。
今時、搾取する経営者の下で働く労働者はいない。
これは女工哀史の時代に必要だったのが発端で、これだけ情報が氾濫している現在、異様に不当な状況で働く人はいないだろう。すぐに転職するからだ。
例えば最低賃金の引き上げについて。
民主党が最低賃金、時給1,000円を目指しているらしいが、こんなのはひどい。
もし施工されたら時給で働く人の時給が全員1,000円になるか?
否である。
時給1,000円に見合わない人はすべて解雇される。
うちの店でもそう。
時給400円でよければ、職を求めているがこちらの水準に達しない人を何人か雇うことができる。
こちらの求める水準(時給800円のレベル)に到達しない人が多いのが現状。
ならば2人で1人分の仕事をしてもらえばいい。
能力(結果)に見合ったコストじゃないとやっていけないのだ。
何も不当に安く雇いたいわけじゃない。
それを逆に不当に少しでも多くもらおうという発想の方が間違ってると思う。
職安もひどい。
というより、もう役目を終えている。
担当者がまったく無知な上に、おいしい仕事は表に出さずに自分たちの縁故でとってしまう。
生活保護や失業保険の受給資格を得るために職安での求職活動が義務付けられているが、実態は就職する気のない面接者を増やすだけだ。
職安が本当に求職者のためのものならば、求職者が仕事に合わせられるようにするべきだろうと思う。
それが今職安がやってる技能訓練ならこんなの意味ない。
資格がなくて職につけない人なんてわずか。
採用者側が断る理由にしてるだけ。
だって感じが悪いから不採用って言えないじゃん。
なかなか仕事が見つからない求職者は自分の基準で物事を考えがちだが企業はそうじゃない。
社会の基準から製品コストが決まる以上、そこから労働コストも決まってくる。
円が欲しいなら、社会に合わせるしかないだろう。
不当解雇なんていうのも本来おかしい。
自社にとって有益な人材を解雇する企業はないからだ。